令和5年度中小企業経営診断シンポジウムで東京都中小企業診断士協会会長賞を受賞

大谷が主催する実践的プロモーション研究会(東京都中小企業診断士協会 中央支部認定研究会)で取り組んだ研究「専門性を訴求するための表現ツール「事典型コンテンツ」の開発」が、令和5年度中小企業経営診断シンポジウム(第2部第3分科会)で東京都中小企業診断士協会会長賞を受賞しました。

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自社の特長を「事典」の形式を利用してコンテンツ化するツール

中小企業には自社の専門性の発信が求められますが、「事典型コンテンツ」はそれを比較的容易に実現する考え方です。

例えば、対事業者取引(B to B)では、材料や部品等を発注する企業はインターネット等で情報検索を行い、各社の資料を比較検討した後に、選定した候補に声をかける、という行動をとります。

したがって、中小企業には、発注企業の情報検索段階で選択されるように、自社の特長を発信しておくことが求められます。具体的には、発注企業が求める領域における高い専門性を有すること、発注企業の課題を解決しうる柔軟な対応力や信頼性を備えていること、などを訴求する必要があります。

対消費者取引(B to C)の場合も、中小企業には専門性が求められますので考え方は同じです。

しかしながら、経営資源(人、資金、時間)に制約があるなかで実際の対応は難しいものです。この課題に対して「事典」というコンセプトでコンテンツを展開する方法をまとめました。

事典とは、ご存知の通り物事を解説した書です。そして事典は多くの人に「ああ、事典ね」と瞬時に理解される特性を持っています。この特性を利用して自社の最も得意な領域を事典という形式を利用して専門的に解説しコンテンツ化する、というものです。今回はご協力いただいた事業者様の事例とともに研究成果としてまとました。

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